■ Pocoのライヴレポート

Behind the stage



■ July 24, 2005, Humphrey's Concerts by the Bay, San Diego, CA. U.S.A. #2

  実際のコンサートの様子は、J-BOYさんが、素敵なレポートにして下さったので、私は"ステージの裏側"からということでその日のことを紹介いたします。
  前日7月23日は、Costa Mesaのフランクさんの家にてRichie Furayのハウスコンサート。その晩は、カリフォルニアでのmy date、ジョンと一緒にオレンジカウンティ空港近くのホテルに泊まりました。ジョンは、サンフランシスコの南の、Half Moon Bay, San Mateo 郡から9時間かかった、と言っていました。特に、LAエリアを抜けるのが渋滞で大変だったとか。SFからLAって飛ばせば5時間の距離、とか聞いていたからかなり大変なドライブだったようです。疲れた〜〜を連発しながらも、相変わらず元気。
  ジョン「明日は3時までに、ハンフリーズに行けばいいから、お昼ごろサンディエゴについて、ホテルで少しゆっくりできるといいよね。」
  私「私も、一緒にいてもいい?」
  ジョン「もちろん!リハーサル見られるね、きみはラッキーだね。」
  ジョンはここ数年、VeniceやPoco、それからRichieのグッズ売りを手伝っていて、明日のハンフリーズではPocoの分はRustyの奥様のMaryがやるので、Richieの分を頼まれている、と言っていました。いわばスタッフです。といっても、チケット代と食事代が浮くだけの、まったく手弁当のお手伝い。交通費も、ホテル代も自腹、っていうファンのボランティアなのですが。
  サンディエゴのホテルは、ジョンが格安サイトで予約してくれていて、シェラトンで1泊$50って、なんだかめちゃくちゃ安くないですか?しかしながら、チェックイン時間には早すぎて部屋の準備ができていない、とのこと。予定を変更してハンフリーズへ向かいました。少し時間が早かったので、ハンフリーズへ行く途中のオールドタウンを散策。メキシカンな壷をお土産に、と買ったら、ジョンに「そういうのって国境を越えるとずっと安くなるよ」って私はあした日本に帰るんだい。後で聞いた話ですが、翌日ジョンは、ニューハンプシャーから来ていたゲリーと奥さんと3人で、ティファナまで足を伸ばしたそうで。まったく、ずるいです(笑)
Before the show   ハンフリーズに3時ごろ到着。Richieの相棒のScottが、私を見つけてくれて声を掛けてくれますが、Richieは教会のサービスのため、まだ、到着せず。Pocoのメンバーも前日がオレゴンでのライブ、それもカリフォルニアとの州境あたりの奥に入ったところで、何時にどこから飛行機に乗ったのかな、って思わせるような場所からの移動で、やっとハンフリーズのホテル棟へ到着した、という時間帯だったようです。 Humphrey's curtain
  まったく、去年といい、今年といい、ローカルのpoconutと一緒だと、バンドより長い時間会場にいる、なんてことになってしまうわけです。
Backstage pass   ジョンに連れられてバックステージへ。ステージの裏には小さな部屋がいくつかあり、ハンフリーズの人がそれぞれの部屋を、ここがVenice、隣はRichie、Pocoはこっち、と案内してくれて、一番奥にはヨットハーバーに面した「ケータリング」というサインボードがついた、大きめなサロンのような部屋がありました。
  PocoのブッキングマネージャーのRick AlterやMaryやJackにあってご挨拶。なんとなくみんな疲れているみたい。5日連続の西海岸進行はほとんど雨だし、カリフォルニア、オレゴン、シアトルあたりを行ったりきたり、というキツイスケジュールだったみたいで・・・。RustyとPaulもやって来ましたが、すれ違っても私に気がついてくれない・・・。そんなはずは・・・・・。そうこうしているうちにPocoのサウンドチェックが始まり、ジョンに「表で見てるね」と言って、ケータリングルームを出ました。
Harbour

Poco@rehearsal   日差しが強く気温も高い客席で、Pocoのリハーサルを眺めていました。
J-BOYさんがレポートで書いてくれている、その日の音響の問題点がもうこの時点で露呈していたようで、Rustyが重苦しい表情で、声を少し荒立てながら、Rusty「名前は?そう、ジョシュね。OK、ジョシュ、僕のギターのモニターは?OK、次、Paulのは・・・ジョシュ、ダメだよ、何も聞こえないよ」結局、ほとんど曲を演奏することはなく、一応、"On the Way Home" のさわりだけ聞けた、という状況でした。そんな様子を、私は写真をバシバシ撮りながら眺めておりました。フツーは、ハンフリーズのステージの写真は撮れないぞ、ってちょっとうれしかった。
  ジョンが言っておりました。
  「RustyもPaulも、Richieがいるときと居ないときとじゃ全然違うんだよ。Pocoファンなら、一度はRichieと一緒のPocoのライブを見ないとね」
On the Way Home

  Richieが、本職の方のお仕事を終えて、パートタイムのミュージシャンをしに(爆笑ですが・・)ハンフリーズに到着。ジャージの半ズボンにオレンジ色系のシャツ、サングラスを掛けてサンダルを履いて・・いやまぁ、このかっこうで牧師さんしてきたの?っていうほどのラフな格好。Rustyを見つけて、Rustyが用意したセットリストのドラフトを見ながら、あーだこ〜だと相談しているところにたまたま遭遇。Richieは、ボリボリとシャツの下に手を入れてお腹掻いているし、Rustyもさっきまでの険しい表情から、急にニコニコしだして嬉しそうです。ここだ、と思って、隣でその相談が終わるのを待って、Rustyに「まだ、挨拶してなかったよね」と声を掛けました。もう、そこからは・・・・ハグしまくりまくりというわけで・・・・。Paulとも、1年ぶりの再会を喜びあいました(嬉)。
Sound check Richie@rehearsal
  陽がかげってくると、サンディエゴはとても過ごしやすい気候です。
まずはVeniceのステージ。何枚かCDを買って予習はしてきたものの、トムクルーズ並みのイケメンボーカリスト、Kipp Lennon に惚れ惚れとみとれ、美しいハーモニーに聞き惚れ、すっかり感心したあとは、Richieのステージ。となりに座っていたポーリーン・スーダさんという女性(名前を教えてくれたとき彼女は「私の名前ってスダさんっていう日本人みたいでしょ」と言っていました)が、とてもとても賑やかで、親しげで、J-BOYさんに、「彼女知り合い?」と聞かれて、思わず「昨日、Costa Mesaで会った」と答えてしまったのですが、実は、ハンフリーズが初対面ですね。
  Richieが歌ってくれたPocoのナンバーに、彼女と一緒にもうノリノリ気分で、一度やってみたかった、"Pickin’ Up The Pieces" の"“Hey!"を決行。打ち合わせしていたわけではないのですがすっかり気があって、2人で腕を振り上げていたのは・・・まったく偶然です。
 
  あたりも暗くなってくると、ヨットハーバーの明かりが本当にきれいです。そういえば、去年の旅も、ここが最後だったな。ああ明日日本に帰るんだ、と思うと寂しいようなホっとしたような気分になり、楽しかった旅のことを振り返ります。
  サンディエゴのハンフリーズは、私にとっては、とても特別な場所になりました。
  Pocoのライブは、ちょっとあれ?と思うこともありましたが、それでもとてもとても楽しかった。いろいろとあっても、またこのハンフリーズでやって欲しいって思って、私のこの夏の6回のコンサートが幕を閉じました。
  しばらくたってサイン会が始まりました。
  Richie、Jack、Paul、Rusty、Georgeの5人が狭いテーブルの前に縮こまり気味に、並んで座っています。私はといえばジョンと一緒、ということは、どうせ会場を出るのは最後の最後、とわかっていましたので、すぐには並ばず、あっちこっちでblinkyをチカチカさせたローカルpoconutsと大騒ぎ。今夜はオールナイトで遊びまくる!とまるで修学旅行生みたいな平均年齢50歳のローカルたちと、楽しくうれしく時間を過ごしておりました。
  持参したCDと購入したCD何枚かにサインをしてもらいましたが、あっ写真撮らなくちゃと思って、カメラを取り出すと、係りの人に「写真はダメ」と遮られてしまいました。そんなことなら、リハタイムにバンドのみんなと写真を撮っておけばよかった・・・。
  本当に最後の最後まで、ジョンが売り上げの計算と詳細のメモを作っているのを待っていると、RichieとNancyとScottがやってきて、残りのシャツとCDと本をコロラドナンバーの車に詰め込むのを手伝って、長かった一日が終わりました。彼らは、手売り用のグッズを自分たちで運んでいるっていうわけなんです。3人とお別れ。Richieは、いつも手伝ってくれるジョンに最高の感謝の意を表し"I Love You"と抱きついておりました。私とも「また会おうね」と約束。Richieとすっかり仲良くなった2日間"神様に感謝"の気分です。
  もう12時をまわっていましたが、ジョンの友達が宿泊しているホテル棟の一室にお邪魔し、しばらく談笑したあとホテルへ戻りました。ちょっと余談ですが、そのホテル棟の部屋からはハンフリーズの日本風の庭園(ほんの小さいものですが)が見えます。そこに錦鯉がいて、彼は私に「There are Kois in the pond. They came from Japan, didn’t they?」鯉って、carp じゃないの?と聞いたのですが、赤くてきれいな鯉は英語でもkoi というんだそうで、黒くて汚いのがcarp だそう。
  昼間の喧騒がうそのような静かな、でもどこか明るさの残る真夜中のサンディエゴ。シェラトンへの道にちょっと迷ったりしながらも、ジョンは私が「今日の海賊ジョーク、イマイチわかんなかった」と言うと「あんなのダメだよ。Rustyのジョークは、’92年のが最高で・・・・。おっと、こっちの道でよかったのかな・・・・。えーとあのジョークは・・・・。う〜ん、また同じところ走ってる・・・。」「ジョークはいいから、運転に集中してよ!」
  ジョンに「来年もおいでよね」と言われて、ほんとにそうしたいって思いました。
  もちろん、日本で彼らに会えたら最高だけど。それまでバンドのみんなも、友達も、家族も、みんなみんな元気で、そして、平和でありますように。


(All Text and photo by Ojai_girl )



BACK INDEX NEXT