■ Pocoのディスコグラフィー



■ POCO (1970)

POCO

01. Hurry Up (Furay) 04:06
02. You Better Think Twice (Messina) 03:21
03. Honky Tonk Downstairs (Frazier) 02:43
04. Keep on Believin' (Furay, Schmidt, Schmit) 02:51
05. Anyway Bye Bye (Furay) 07:01
06. Don't Let It Pass By (Furay, Furay) 02:33
07. Nobody's Fool / El Tonto de Nadie, Regresa (Furay, Grantham, Messina, Schmidt, Young) 18:25

■ アルバムレヴュー

  勿論リアルタイムではないが、1970年5月に発売されたセカンドアルバム"POCO"は、私が最初に入手したPocoのアルバムである。1976年頃の事であるが、その時既にカットアウト盤であった。
ジャケットの両側中央に蜜柑が2個描かれており、このアルバムは通称"Oranges"と呼ばれている。
このアルバムからTimothyがメンバーとして加入しており、高音域のハーモニーがさらに充実するようになった。
  ファーストアルバムが"Too country for rock and too rock for country"(要は中途半端)と評価されたため、このセカンドはよりrock & roll色を前面に打ち出した仕上がりとなっている。
演奏面では、Jimの「パキパキ」ギターサウンドとRustyのペダル・スティールとレスリー・スピーカーを組み合わせた「オルガン」サウンドを堪能することができる。
残念ながら、レコード会社とのごたごたでレコーディング時間が限られてしまったため、収録曲は7曲と少ない。
18分強のジャムセッションが最後に収録されており、とりあえず間に合わせたと言う印象はぬぐえない。
  1曲目はRichie作。バラード・シンガーと言うイメージを払拭すべくRichieがシャウトするオープニング曲は「前作とは違うぞ!」と言う部分をアピールするrock & roll曲である。
  2曲目はJim作。Pocoの代表曲となったこの曲はやはりこのアルバムのハイライト。出だしのギターフレーズが何と言ってもカッコイイ。ElectricとAcousticの両バージョンが存在するが、共にグッド。
  3曲目はDallas Frazier作。このアルバムで唯一のカバー曲である。Randyが抜け4人になった当時、リード楽器はRustyしかいなく、バンドのサウンドは必然的にカントリーっぽくなり、この曲がレパートリーとして演奏されていたらしい。
  4曲目はRichieとTimothyの共作。ファーストから追求している正にこれぞカントリー・ロックと言う曲。
  5曲目はRichie作。この曲はPogoの当時、Randy Meisnerがリードボーカルを取っていた曲で、その縁でRandyのソロアルバム「One More Song」にも収録されている。
レコードではB面の6曲目はRichie作。Buffalo Springfieldの頃を彷彿させるバラード曲であり、コーラスもばっちり決まっている。
  7曲目はメンバー全員の共作。タイトルも長ければ、曲も長い。因みに"El Tonto De Nadie, Regresa"はスペイン語でNobody's Fool (Reprise)と言う意味らしい。
はっきり言って途中で眠くなってくるが、メンバーそれぞれが思うようにジャムっている。Milt Hollandのパーカッションがいい感じでブレンドされている。Loggins & Messinaの"Angry Eyes"は一種この曲のコピーである。
何故こんな長いジャム曲が収録されたのかは色々理由がある。
(1) 当時、曲ネタが不足していたので、ジャムで時間を稼ごうと考えた。
(2) 当時、ジャムが流行っており、Pocoも「俺らだってジャムはトルバドールで散々やってたんだ。どうだ!」と言う所を見せたかった。
(3) 当時、レコードの宣伝にはFM局でオンエアーされるのが一番。18分も宣伝できるに越したことはないと考えた。
(正解は何番でしょうか?)
  Richieの影響力がバンド内で増す中、名曲”You Better Think Twice”を残して、JimはPocoを去っていく。
(Richie Furay Fan)



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